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「底が抜けた社会」における思想家の役割           相川絹二郎
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かつて「ブルセラ助教授」と呼ばれた宮台真司氏が書き下ろしたという『日本の難点』(幻冬舎新書)を読んでみた。

それにしても、宮台氏の圧倒的な知識の広さと深さには驚かされる。彼は社会学者を自任しているが、その関心領域は狭い意味での社会学に止まらない。

宮台氏によれば、現代社会は「底が抜けている」という。すなわち、かつては明確な善悪の基準があるとされ、それに基づいて社会のシステムを変えようとする行動が生まれたのに対し、今日では社会のシステムじたいが善悪の基準を規定していることが明かとなり、行動することも行動しないことも個人の選択に委ねられるようになった。そのような「再帰的近代」においては、個人主義と共同体主義は必ずしも矛盾しない。

そうした観点から、宮台氏は「いじめ」・「若者の恋愛」・「自己決定」・「自殺」・「宗教」・「食料自給率」・「対米自立」・「重武装」など様々な問題に触れつつ、非合理的な利他心の「感染力」を梃子に日本社会の「自立」に向けた具体的な解決策を示していく。

「いったん『この社会』の直接性から離れた上で、再び『この社会』へと向かうための、いわば『往って、還ってくる』旅」と言うだけあって、現実との適度な緊張感が感じられ、難解な部分もあったが大いに触発された。けれども、たまには反論したくもなることがある。たとえば、ポストモダン思想は社会から本当に絶対値を奪ったのだろうか。政策が実践論理として機能している場合、その効率は絶対値とみなすこともできるのではないか。また、宮台氏は宗教を現実社会に対する一種のプラグマティズムであり、社会改革の装置と位置づけるが、それだけとも言えないだろう。

とはいえ、問題の現実的解決において大切なのは、「何が事実ということになっているのか」である。これまで、宮台氏が提起した様々な問題について、伝統主義者も進歩主義者も解決の手だてを示してこなかったのだ。その点では、非常に高度な議論であるといっていい。皆様にも是非にもご一読頂きたい。

                   (あいかわ・けんじろう)新風福岡


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