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「鈴木邦男嫌い」こそ読もう! (山本和幸)
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鈴木邦男氏の新著、「右翼は言論の敵か」を読んだ。

「右翼は言論の敵か」。 ―この問いに対して、多くの国民は是とするだろう。むしろ、「街宣」と「言論」という言葉は、まったく正反対の存在であるとなんとなく考えている人の方が多いのかもしれない。

そもそも、この本を手に取り、購入したきっかけになったのは、新風のシンパサイザーでもあり、私が日頃から懇意にさせて頂いている大学の先生に薦められたからだ。

それと同時に、鈴木邦男氏のように多くの右翼とは一線を画す異端的な言論スタンスが私は好きだからというのが最大の理由である。「なんだ、鈴木邦男ファンか。」とがっかりされた方は、ちょっと待ってほしい。

新風の中にも、彼が「新右翼」や「民族派」という枠組みにカテゴライズされ、自分と近い存在とされていることに不満を持つ人は多いことだろう。私自身、彼が映画「靖国」を礼賛し「愛日映画」などと主張していた事には非常に違和感を感じる。しかし、彼の言うとおり、観る前から批判するのは、荒唐無稽そのものだ。因みに、私は映画「靖国」を観る機会に恵まれた。その上で、この映画は「愛日映画」に非ず、酷評せざるを得ない作品だと言わざるを得ない。

しかし、人は少なからず様々な先入観に惑わされている。たとえ、その映画が靖国神社などから反発を受けたという事実を知らなくてもだ。例えば、中国人が作ったからなどといったことにより、先入観を作っているのかもしれない。自らの立場に対し、観念的に陶酔するのではなく、「右翼」に対して、批判的に、かつ冷静に見られる者こそ「新右翼」なのだと、本書を通して改めて確信した。

翻って、新風は「維新」を掲げて選挙戦を戦っている。維新とは、天壌無窮の我が国体を守りながら、大胆な体制変革を志向する運動
だ。すなわち、天皇陛下を中心とする国のかたち以外は、全てが改革の対象となる。従って、現下のわが国を覆う諸問題を鑑み、明治維新にも昭和維新運動にもない、これまでにない大変革だということだ。単なる観念的な復古主義者は要らない。

ということは、そこに「常識」など存在しないのだ。むしろ、私達は「常識」を創造することに取り組んでいかねばならない。

であるならば、どんな意見でも一旦耳に入れて、自らの頭で考えてみる必要がある。そこで、他者に惑わされることなく、それを評価し、賛同できないのであれば、その対案を考える。それこそが、日本の未来を切り開く“維新者”になろうとする心構えではないのか。

戦後、思想を模索することは蔑ろにされ、多くの悪法や悪辣な政治家を駆逐するなどといった対症療法的な運動ばかりが展開され、思想を真摯に模索することは優先事項ではなかった。そういった運動を否定するわけではないが、そこには「創造」や「建設」といった概念はないことは言うまでもない。そのような「創造」や「建設」と無縁の運動は「維新」を遠ざけるだけだ。

本書は、事前知識がなくとも読めるから、日本の思想・政治運動史などについて今から学ぼうとしている人にもお勧めできる。政治運動をしている身として、私自身も色々と考えさせられる点も多々あった。

また、本書では彼が出会った様々な右翼思想家について多くの筆を割いている。「大物」と呼ばれるような多くの思想家に出会っていたからこそ、彼の異端的なスタンスは展開できるのだろう。私は権威主義的な発想が嫌いではあるが、里見岸雄、葦津珍彦などから直に話しを訊いてみたかったなと思いながら読んだ。が、私は本書に挙げられていたような人物以上に、現代日本で少数派として圧迫される鈴木邦男氏にこそ、話を訊いてみたい。

「鈴木邦男嫌い」にこそ、ぜひ読んでほしい。それでも、鈴木邦男氏の本を読むのが嫌な方は、今度から「私はこの問題に関してこう思うが、あの鈴木邦男ならどう思うだろうか」と考えてみたらどうだろうか。

ちくま新書821・筑摩書房刊 税別七六〇円

(やまもと・かずゆき)新風福岡
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